【発達障害の強みを生かす】自閉症スペクトラム症の特徴がある人に向いている職業とは?

ヒューマンタッチ編集部
【発達障害の強みを生かす】自閉症スペクトラム症の特徴がある人に向いている職業とは?

 近年、“発達障害”というワードを見聞きすることが多くなったのではないでしょうか?そんな中、自分も発達障害なのでは?と感じる方も増えてきているようです。そこで今回は、ASD(自閉症スペクトラム症)傾向のチェックと特徴、向いている職業についてご紹介したいと思います。

まずはあなたの自閉症スペクトラム傾向をチェック!

チェックリスト
  • 会話などをどのように進めたらいいのか、わからなくなってしまうことがよくある
  • 他人の考え(意図)を理解することは苦手だ
  • 他の人は気づかないような細かいことに、すぐ気づくことが多い
  • 同じやり方を何度も繰り返し用いることが好きだ
  • 数字に対するこだわりがある
  • 新しい場面(状況)に不安を感じる
  • あること(もの)を、他の人がどのように感じているのかを想像することが苦手だ
  • いつでも、物事の中に何らかのパターン(法則や決まり事)のようなものに気づく
  • 特定の種類のものについて(車、鳥、植物など)情報を集めることが好きだ
  • パーティーなどよりも、図書館に行く方が好きだ
  • 小説などを読んだり、テレビでドラマを観ているとき、登場人物の意図をよく理解できないことがある
  • 自分では丁寧に話していたつもりでも、話し方が失礼だと周囲から言われることがよくある

自閉症スペクトラム指数 日本語版の因子構造の検討

CiNii 論文 –  自閉症スペクトラム指数(Autism-Spectrum Quotient)日本語版の因子構造の検討

 いかがだったでしょうか。「はい」と答えた数が多いほどASD(自閉症スペクトラム症)の傾向が強いと考えられます。あくまでもASD傾向を示すもので、多くあてはまるからASDと診断されるものではありませんで注意が必要です。

ASD(自閉症スペクトラム症)の特徴とは?

 ASDに見られる特徴としては上記の質問項目のような「コミュニケーションや対人関係の困難さ」「強いこだわりや限られた興味・関心」「想像力の乏しさ」などがキーワードとして挙げられます。

 ちなみに自閉症スペクトラムの”スペクトラム”とは「連続体」を意味しており、障害の範囲が曖昧で連続性があることから自閉症スペクトラムと呼ばれています。

それでは、このようなASD(自閉症スペクトラム症)の傾向がある人はどのような問題が生じやすいか例を挙げてみてみましょう。

ASD傾向の人が抱えやすい問題

曖昧な指示を理解することが難しい

 「丁度良くお願いします」、「多め・少なめ」など曖昧な指示の場合、他者の考えや気持ちを推察することが苦手なASD傾向の人にはどのくらいにすれば良いか判断が難しく感じることがあります。ASD傾向の人には「50部印刷お願いします」など具体的な指示が分かりやすいでしょう。

予期せぬ予定変更にすぐ対応することが難しい

 仕事をする上で、予定変更は避けて通れません。ですが、ASD傾向の人にとっては想定外の出来事への対応が苦手であることが多いです。これはASDの特徴である「想像力の乏しさ」から先行きの見えない出来事に対する不安が必要以上に生じるためと考えられます。変更があった場合はなるべく早く伝え、大まかな見通しを加えて伝えてあげると良いかもしれません。

特定の感覚が苦手

 日常生活で発生する音や光など特定の感覚に非常に敏感になってしまう人がいます。集中しなければいけない業務でも満足に行えず、上司や同僚からの評価が落ちてしまうなど二次的な問題が発生する可能性もあります。その結果、自尊心が低下してしまい、うつ病にまで発展するなどの悪循環に陥ってしまう可能性もあります。苦手な音が聞こえにくくするためにヘッドホンを身に付けることや苦手な刺激が少ない部屋で仕事をさせてもらうなど合理的配慮をお願いすることも大切なことです。

ASD傾向の長所

 これまでASD傾向特有の困難を紹介してきましたが、ASDならではの長所もたくさん存在します。

 それでは、ASD特有の長所はどのようなものがあるのかご紹介していきます。

普通の人が気づかないような細かい点に気づくことができる

 ASD傾向の特徴として、細かい点に目が行きやすく、普通の人が気づかないようなことを発見することが多いです。そのため、些細な資料のミスを見つけたり、企画・開発では斬新なアイディアをたくさん創り出すことが得意な人がいます。「こんな細かいこと気にするな」とは言わず、本人が気になるポイントやこだわりについて詳しく聞いてあげることでお互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることができるでしょう。

特定の分野に関する知識が豊富

 ASD傾向の特徴として、興味・関心のある分野に特化して深い知識を持っている人が多いです。普通の人では知りえないようなことまでも知っている点は魅力的です。専門的な知識を生かした職に就くことができれば持っている長所を生かすことができるでしょう。

真面目で正直

 これは長所にも短所にもあり得ることですが、嘘や曲がったこと(曖昧なこと)が苦手という特徴があります。そのため、自分が思ったこと・感じたことをそのまま口にしてしまい人間関係で失敗することもありますが、逆に言えばとても素直で人に好かれるポイントなのではないでしょうか。

ASD傾向の人に向いている職業とは?

 これまで短所と長所をご紹介してきましたが、ASD傾向のある人に向いている職業はどのようなものがあるのでしょうか?

 是非、仕事選びの参考にしてみてくださいね。

マニュアル化されている仕事

決められたルールがあれば力を発揮することができることができます。経理や財務に関する仕事や個人情報の管理などマニュアル化された業務が向いているといえます。

専門知識が生かせる仕事

 自分のこだわりや興味・関心のある領域に関する仕事をすることが良いといえます。興味関心のあることについては深く情報を収集し、また人並み以上の集中力を発揮することが多いと言われています。特に、数字や論理的な思考が必要な「プログラマー」や「エンジニア」なども向いている可能性があります。

視覚情報の強さが生かせる仕事

ASDの人には視覚的情報の処理に長けている人が多いです。そのため、視覚情報を主に扱う設計士やデザイナーなども向いているかもしれません。

まとめ

 ASDの特徴を理解して自分の特徴に合った働き方や職業を選択することで人一倍力を発揮することができます。苦手なことばかりに目を向けるのではなく、得意なことをさらに伸ばすことを心掛けることがポイントかもしれませんね。

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